5日移動線が下の方から急激に上げてきて25日移動平均線と75日移動平均線を一気に抜いてくるようなチャートがあったら、それは注目に値します。
その時に、とるべきトレードの方法を実験をもとに考察しました。
正直、イージーに勝てる戦法は発見できませんでしたが、あなたがゲーム脳を持っていればこの考察をヒントに、上手い戦法を編み出せるかもしれません。
5日移動平均線が下から一気に他の2本の線を超えたら買ってもいいのか?
下げ続けている銘柄のチャートは、移動平均線は、下から5日、25日、75日という順になっています。
これが正反対の順になっていれば、長期、中期で右斜め上に上がっていくいいチャートなんですが、この全く逆のチャートになっています。
しかし、何らかの好材料によって、株価が上昇し始め、 ローソク足が25日移動平均線を下から上に突き抜け上げると、薄い期待が…
まだまだ、上昇が続き75日移動平均線を超えたら、 これは、 これからこの銘柄は、右上がりチャートを将来的に長期で形成するんじゃないか?!
という期待が大!
しかし…
ゴールデンクロスは参考にならなかった
後付けの理論に聞こえるかもしれませんが、ローソク足が25日移動平均線、75日移動平均線と順番に超えていくと、その先に25日線と75日線のゴールデンクロスが見えてきます。
しかし… 実際にはゴールデンクロスになった頃には、株価は下がっている。 というチャートがたくさんあります。
ということで、考えられる戦略は、
スクリーニングは
- 75日移動平均線乖離(プラス5〜10%位) (または下からローソク足がタッチする位置で上のほうに逆指値注文)
- 25日移動平均線プラス乖離(昇順)
正直、こんな戦略、効率が悪いですね。
考えてみれば、ローソク足が25日移動平均線の下に位置していた頃から、75日移動平均線を超えるのに、かなり日数を経ているわけで、75日移動平均線を超える頃には勢いがなくなってしまう銘柄もそりゃあるでしょう。
もっと下のほうで買ったほうがいいかも
視点を変えてみれば、ローソク足が下から25日移動平均線を上に突き抜けそして離れた辺りに買い、 75日移動平均線にタッチしたところを確認し、
- 上に突き抜けたら、数日後に売る
- 下に押し戻されたらすぐに売る。
という戦法のほうが、勝てる確率が高そうな気がします。
この時のスクリーニングは、
- 75日移動平均線マイナス乖離(降順)
- 25日移動平均線プラス乖離(昇順)
と考えてみましたが、このような方法を上手く使って利益をあげていくには、株ばっかりやっているような人間でないと難しい気がします。
この戦法ひとつに絞りトレーダー人生をやっていくには、心許ない手法だと思います。
あくまで数ある手法の中のひとつというところでしょう。
しかし、こういう形のチャートは、何年後かに見てみると、
「ここが、反転上昇の最初のポイントだったんだなあ」
ということになる場合もあります。
買って長く持ち続けるという選択肢もなくはない位置どりなんですよね。
上の方法をリアルバーチャル投資ゲームで過去に実験してみた時の結果が下の文章です。
長期移動平均線2本突き抜けメッソッド
「勝てる手法探し」のために参加、利用しているバーチャル投資ゲームのケイゾンでは、この週、の週間ランキングの全体の上位10%あたりまで行きました。
ある二つの買いのポイントを抽出して、そのポイントをちょい超えしたら買いを入れるように逆差値注文しました。(方法は下のほうに書いています。)
そして、昼休みに何銘柄が約定したか確かめて、全部合わせて利益が出ていれば、それぞれプラスの銘柄もマイナスの銘柄も1ティック上に指値売り注文を出して、引けを待つ。
全部合わせてマイナスの場合は利益が出ている銘柄だけ1ティック上に指値売り注文する。
これを毎日繰り返す。
このやり方で、今回は結果が出ました。
勝ちを保持し続け負けを素早く損切りする従来のセオリーと間逆ですが、結果は出てました。
このメソッドのミソは、『数日に1度訪れる日経平均の全面高の日に、塩漬けになりっかかた銘柄を捨てる。』ところです。
おっと大事な事を忘れていました。買いポイントの説明です。
上から50日、25日、5日の順で移動平均線が並んで下降していた銘柄で5日移動平均線が25日、50日の順でぐっと飛び越えて来た所。(図参照)
ポイント1の後上昇が治まって、25日移動平均線に戻って来たところ。(図参照)
この2つのポイントのちょい上に指値買い注文し気長に約定を待ちます。(図参照)
どう思いますか?このメソッド。
バーチャルでしか試せない今の自分が情けないですが。
8月17日現在、上記の投資スタイルをバーチャル投資ゲームのケイゾンで実行してきましたが、約1,070,000 円のマイナスになってしまいました。
勝敗45勝13敗、勝率78%にもかかわらずです。この、『信用取引を使い、少しでも利益が出た銘柄を手仕舞い、大きな負けを細々とした利益で上回る』という戦法は失敗に終わりました。
前に上手くいったのは、日経平均が10日連続続伸という特別なタイミングだったに過ぎなかったのですね。残念。
しかし、買いを入れるポイントとしては、このポイントはいけるんではないかと、まだ諦めずに思っています。これまでとは逆に、利益が出たら持ち続け、負けたら素早く損切りする。
あー!頭の中がまた振り出しに…。
はい、ここまでが過去の文章になります。
この失敗例を読み返しても、2本の長期、中期移動平均線越えを狙う戦法は難しいことが分かります。
しかし、これをヒントに、あなたが何か新しい投資方法を編み出すきっかけなってくれたら嬉しい限りです。
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